悔しくてありがたくて、さらに会いたくなる
こんな立場の下のわたしに対しても、
上司と同等に扱ってくれて、
とにかく 常に 味方でいてくれて、
頻繁に気に掛けてくれていて、
わたしのことを一度も否定することなく、
小さなことをいちいち褒めてくれて、
このひとのためになら頑張りたいと
そんなふうに思えたひとのひとりだったんだけど
二度と会えなくなってしまいました
最後に言葉を交わしたのは
2ヶ月ほど前のこと
たまたま姿が見えただけで、嬉しかった
そのひとの前では
ちゃんときらきらしてるわたしでいたいから
「頑張ってる?」と尋ねられて
「はい!」と笑顔で答えたけれど
その笑顔が嘘なことが、たぶんばれてしまっていて
ひとことふたこと交わして別れた直後に
後ろから呼び止められて
振り返ると、すごく真剣な顔で、
「大丈夫かな…?」と言われて
心配させてるようなわたしでいたくないから
「大丈夫ですよ」と、笑顔を返したら
わたしの顔をじっと見て、少し間を置いてから、
「大丈夫…じゃな。頑張ってね」と
あのやりとりを思い出すたびに
涙があふれて止まらないけど
あのとき、本当のことを言わなかったことが
せめてもの救いだったなと、思う
ちゃんとうまくやってるひと、として
わたしの最新情報が記録されたのならよかったよね
すきなひとに、あいたい
もう1ヶ月ほど会っていなくて
たまに偶然見かける後ろ姿に
声を掛けたくても掛けられなくて
ただ見つめることしかできない
見られているのかと思ってしまうほど
絶妙なタイミングで連絡をくれるのが
悔しくてありがたくて、さらに会いたくなる