一緒に観たいと思える唯一のひとです
とんでもない状況になって
それに対して
どうしようもなく納得ができなくて
でも誰のせいでもないから
気持ちをどこにぶつければいいのか
わからなくて
悔しくて悔しくて
泣き叫ぶ日々を過ごしていたら
いつのまにか3月になっていて
いつのまにか
大切なひとは旅立ってしまっていた
お別れのごあいさつも、
感謝の気持ちを伝えることも、
できればまた会いたいですと伝えることも、
なんにもできなかった
本当に情けないと思った
きっと彼も、
いまのわたしが、
いまのわたしのことで精一杯なのを
わかっていたから
なにも言わずにそっと行ってしまったんだと思う
余裕のない女なんて
なんてみっともないんだろう
最後に会ったのは
年末に来てくれたとき
新しいパラブーツを購入したのを
見せに来てくれたんだけど
なんと、品番もカラーも
まったくわたしとお揃いだったの
素直に嬉しかったけど
なんで?って思った
もちろん聞かなかったけど
なんで?といえば、
彼の東京での新しいお仕事のお話を
していたんだけど
最後に ひとこと
"東京へ来るかい?" と言ったの
そのときは さらっと流したけど
あとから あれはなんだったんだろうと
しばらく考えた
別に特に意味はなかったんだと思うけど
毎朝 自転車でお店に向かいながらだったり
日中 ひとりでいるときだったり
ああ、もう すぐ会える距離には
いないんだと思ったら
どうしようもなく悲しい気持ちになって
涙があふれてくる
別にいままで頻繁に会っていたわけでは
まったくないくせに
ただ近くにいるという事実が
もたらしてくれていた安心感の大きさを
今さらながら知っても遅すぎるんです
これほんとにそうだなと思ったので
インスタに保存してる言葉
彼と仲良くさせていただいた頃くらいから
恋愛だけに限らず
そのひとといる自分がすきと思えるひとと
深く付き合うことが増えた気がする、自然と
自分に対しても
相手がそんなふうに、
このひとといる自分がすきだから
このひとといたいと思ってもらえたなら
そんなしあわせなことないなって思う
おそらく今年イチ楽しみにしてる映画
最近映画はもっぱらおひとりさま派だけど
一緒に観たいと思える、唯一のひとです